Captain★侍

カテゴリ:架空図書館( 40 )

「臼鯨」1

Call me Antaru...
ボクのことは暗樽と呼んでいただこう
タルタルの暗黒騎士である

マウラを根城にして腕ひとつで生きている冒険者の一人だ
時々R指定のSSなんかも書いて生計を立てているのは内緒だwww

ハーマン・メルヴィルの「白鯨」の真似をしようとして早くも頓挫したwww

まあ、話は手っ取り早いほうがいい

海と陸との温度差で発生した濃霧がマウラ港を押し包んでいた
早朝だというのに、船員相手の料亭では、人々が酒を嘗めうんざりした顔を見合わせていた。

「ずいぶん不景気そうですね」
ボクは同席したヒュムに尋ねた

通常なら皆海へ出かけている時間帯で、がらがらのはずの店が混んでいる

「出たんだよ、また」
「なにが?」
「知らないのか?臼鯨だよ」
「臼鯨????????」

 「臼鯨」……それは、群れを離れた一頭の孤独で凶暴な、白い海獣だった。
 時折、漁船の行く手に出没し、ひどい惨害をもたらした。
 現実に奴と出会い戦った者は数少なかったが、その話は恐怖の伝説となり、漁師たちは、その名を聞くだけで心底震え上がるのだった。

「あいつが出るとしばらくは船が出せなくなる。
もっとも、そういうときに限って船員を掻き集めにくる既知外みたいな船長もいるから気をつけなよ」
ヒュムがそう言ったときだった

こつーん、こつーん
霧の中に、規則正しく石畳を叩く音が流れた

「きやがったぜ糞樽船長がよ」
「あの死神め、今度は何人殺すつもりだ」

店内に、不思議な緊張が走る

嫌悪と期待

いっせいにお喋りがやんだ

ボクは目の前のヒュムに尋ねた
「糞樽船長とは何者です」

ヒュムは答えた
「まともな人間ならwww
あんたに親兄弟や身寄りがあって、少なくともこの地上に愛するものがいるんならwww
あいつにかかわるのはやめときな」
その船乗りはぶっきらぼうだが親身な口調で言った

「臆病者がwww余計な事を吹き込んでいるらしいなwww」
いつのまに背後に立っていたのだろう

片足をオートマトンの人工器官に置き換えた小さなタルタルの黒魔道士が隻眼を光らせていた。
いや、光っているのはメカニックな義眼のほうで
残された肉眼は深淵のように人の心を引きずり込む色をたたえている

「このあいだのオペレーションじゃwww出航早々ケツをまくって逃げ出したチキンがwww
いまさら俺の仕事にアヤをつけようたあwwwどういう了見だ?www」

「ふんwwwあんたの作戦は集団自殺みたいなもんだwww
あんたが臼鯨と刺し違えようってのはあんたの勝手だがwww生活のかかった俺らを巻き添えにするなwww
死にたいなら一人で死ねよwwwヴォケがwww」

「いくら俺の仕事をけなして賛同者を増やしたところでwwwお前がチキンだって事実は揺るがせもできないぜwww」
片脚隻眼のタルタルは機械の腕を口元に当ててひとしきり嘲笑うとボクに目を向けて
「臆病ってのは感染力が強いからなwww
あんたも真っ当な男として生きていく志があるんならwww
付き合う相手は選んだほうがいいぞwww」
げらげら笑いながら奥の席に向かう

たちまち一癖も二癖もありそうな屈強な男たちが、親しげに彼を取り囲み席を用意した

糞樽船長・・・なかなか面白そうな人物だ

ボクは彼の船の乗り組みとなることを決意した

「臼鯨」2
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by cap_samurai | 2006-06-28 18:26 | 架空図書館

「臼鯨」2

「臼鯨」1から

かーんかーん

船上に金槌の音が響き渡る

新編成のクルーをミスタル号の上に集合させた糞樽船長は
一枚の金貨を頭上に掲げると言った
「よっく拝んでおけwwwこれが正真正銘アトルガン政府の発行した黄金貨だwww」

糞樽船長は五寸釘を取り出すとダークロッドのハンマー部分で金貨をマストに打ちつけて宣言した
「最初に臼鯨を見つけた者にwww誰であろうとかまわんwwwこのアトルガン黄金貨をやるwww」

副船長の真黒さんに聞いた話では、この糞樽船長、
数年前の航海で、臼鯨との死闘の際、片足をくいちぎられたということだったが、
それ以来、彼の中で臼鯨は、憎悪の対象となり、すべての悪の根源となった。

 そして戦いのたび失った手足や臓器をオートマトンの人工器官で補って、
それでもなお、臼鯨を捜し求め、糞樽船長は戦いを挑むのだ。

「俺は奴を追い、世界の果てでも、地獄へでも、行ってやる! 貴様らも、俺についてくるか!」
「うはwwwおkkkkkkkkkkkkkkwwwwwwwwwwww!」
 糞樽船長の熱狂的な言葉の魔力に、銛手(もりて)も水夫も叫んだ。

「臼鯨を見つけるんだ! 臼鯨を殺せ!」


追跡

 それから、ボクたちは大小の鯨を獲りながら、ひたすら臼鯨の姿を求め、幾月も航海を続けた。
 ボクの仕事は専らケアルと雑用。
 中でも錆びた銛の分解研磨は、皆に重宝がられていた。

 と、言うのもボクたちの使う銛は、一般的な鋼鉄製ではなくブロンズを材料にしていたため、
とかく損傷が激しく、補修に人手を要したのである。

 その日、ボクが銛を磨いていると、外套を肩に引っ掛けた糞樽船長が酒瓶片手に現れて、
ボクの仕事振りを不思議そうに眺めていた。

「?^^;」ボクがいぶかしげに見上げると船長は
「前から訊こうと思っていたんだがwww見るからに海の男でもないオマエが
どうしてこんな危険な仕事に参加しようと思ったんだ?」

ボクが「あなたという人物に興味があって」と答えると
船長はバカに仕切ったように鼻の下を伸ばして
「見かけどおりのお釜なのかね?」と言った

「そういう意味じゃありませんよ」ボクは少し憤慨しながら答えた

「あなたが臼鯨に向ける憎悪、共感、そういったものすべてを見届けたいのです」

「共感?だとwww俺が臼鯨にwww」

「少なくともあなたと臼鯨のあいだには運命的なシンパシーがある」

船長はいきなりボクの目の前に義手を突き出すと
「いいかこの腕はヤツに食いちぎられたwww代わりにつけた、からくり人形の腕だ」
手の中のボトルを、ボクの目の前で掴み潰して見せた

「失ったものは腕や足、目だけじゃないwww」
糞樽船長は服の隠しポケットから新たな酒瓶を取り出すとラッパ飲みした
「俺の人としての未来も過去も、穏やかな眠りすらもみんなアイツが飲み込んで海の底に持っていってしまったwww」
そして船長は唐突に
「船長室に、棺桶が置いてあるのを知っているだろう?」と言った

ボクは鼻先にかかった酒のしぶきをぬぐいながら答えた
「うわさには聞いていますwww船長の奇妙な癖だと」

「www俺はあの中に入って眠る。棺桶のふたを閉め、自分が既に死んだものと言い聞かせて眠る。
棺桶でなく、普通のベッドで、疲れを癒すための眠りを取ろうとすると、
無数の悔恨が胸を掻き毟り、奪われた仲間や日々が亡霊のように俺の前に現れて、
口々に叫ぶのだwwwヤツを殺せ!臼鯨を滅ぼせ!となwwwwwwwwwwwwww」

「それほどの目に合わされて、なぜあきらめないのです」

糞樽船長はボクをにらみつけると言った
「いいかwww人間は負けられないんだよ!
どれほどの目にあわされようともwww
どんなに破滅させられようともwwwww
けして負けないんだwww」

「では、それを見せてくださいwwwそれこそ見るに値するものでしょうねwww」とボクが言うと
糞樽船長は「wwwwwwwwwwww冷えるな」と呟いて酒をあおった

「こんな風の日は人工器官が冷えて生身にこたえるwww
せめて酒で、身体ぐらいは暖まらせてもらおうかwww」

呟きながら船室へ戻って行った。

ミスタル号が臼鯨と遭遇するのは、まさにその夜のことであったwww

臼鯨ー最終章
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by cap_samurai | 2006-06-28 18:07 | 架空図書館

「臼鯨」ー最終章

「臼鯨」2から

その夜、突如強烈なネカマ臭が海面を漂い、見張りの鼻を襲った

 「マストに登れ! 全員集合!」
 糞樽船長は、ただちに舵を匂いの方向へとり、全員を召集した。

 「帆を張れ! 補助帆を出せ!」
 と、その時、見張りの声!
 「汐だ! 汐吹きだー! 見えたぞ! 雪山のようだ! 臼鯨だ!」
 「舵を回せ! 風上へ一ポイント!」

 ついに姿を現した臼鯨は・・・
それは人が決して手を触れてはならぬ神の獣であった・・・

 「^^^^^^^^^^^^^^^♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪」と奇怪な吼え声を水平線上に放ちながら
臼鯨は、まるで猫が鼠をもてあそぶように、ミスタル号の軸に噛付いた。


終結

「呪われた臼鯨め! 死神め! 俺はお前を打ちくだくぞ!」

糞樽船長が叫びながらブロンズ銛を打ち込むのを合図に、
いっせいにミスタル号から臼鯨めがけて無数の銛が飛んだ。

その銛にはそれぞれ導線が結び付けられており、
臼鯨とミスタル号との間に架線された端を、皆が糞樽船長の手元に持って集まる。

糞樽船長は、目を閉じて古代魔法の詠唱を始めていた。

そのスクロールはボクにも覚えのある電撃系魔法・・・

ミスタル号の装備が、硬度に優る鋼鉄銛よりも、
あえて導電性の高いブロンズ銛を選んだのはこのためだったのだ

臼鯨の神経節・・・経絡秘孔に相当する箇所に打ち込まれた無数の銛から伸びた導線を一手に握った糞樽船長は
古代魔法の詠唱を終えた瞳をゆっくり開き

「wwwバーストwww」と言った

糞樽船長の体から、別れの紙テープのように伸びたいくつもの導線を、紫電が踊り狂いながら臼鯨へ襲い掛かる

いかな魔獣といえども、筋肉を動かす神経組織に直接古代魔法の電撃を送り込まれてはひとたまりもなかった

一瞬、巨岩のように硬直した臼鯨は、そのままタイタニックのように沈んでいくwww

「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
湧き起こる鬨の声!
乗り組みたちの勝利の雄たけびに包まれて、糞樽船長は満足そうに導線の束を手放した




そのとき、糞樽船長の足元が何かに掬われた

激しく背中を打ちつけた糞樽船長の義足に、あの導線のひとつが絡まっている
沈み行く巨獣とつながれた導線が、臼鯨の無念の恨みを表すかのように糞樽船長を引きずっていく
血と白浪が牙となって渦巻く死の海の淵へ

あわてた手つきで導線をはずそうとする糞樽船長
だが導線は蜘蛛の糸のように、もがくほどにもつれ、糞樽船長の体をとりこにしていく

そんな馬鹿なことがあっていいのか

悪魔的な狡知をもって、ちっぽけな銛と銅線の仕掛けで神のごとき巨獣に立ち向かった英雄が
今、そのちっぽけな銅線ひとつに絡まれて窮地に陥っている
こんな不条理があっていいものか

甲板をすべるように海中へ引き寄せられる糞樽船長を追ってボクは駆けた

舷側にしがみつき堪える糞樽船長とボクの目が合う

ボクの指が届く刹那、臼鯨の沈下に引き寄せられた糞樽船長の体は舷側を離れた

人間が不条理に遭遇したときどんな表情をとるか、ボクは知った

石のように海中へ没する糞樽船長の顔は、ただ透明な笑みをたたえていた

戦いは終わった
すべては海が飲み込んで懐深く覆い隠してしまった

勝利したものは誰もいない

ボクたちは、絶望にも似た疲労感に押しひしがれ
誰もが無言でその場にへたり込んだ

すすり泣くものがいる
まるで親に見捨てられた子供のように

誰だろうと思ったら、自分の声だった

そのとき、
船底から突き上げられて、ボクの尻が宙に浮くほどの衝撃を覚える

臼鯨は生きていた

勢いあまって海面に放り出されたボクが、必死に足掻きながら視界の端にとどめたものは
胴体を真っ二つに分断されたミスタル号が、艫と舳先をそれぞれ天に向けてゆっくり沈んでいく姿

そして、海面に白い波しぶきをたてて滑るように疾駆する巨大な臼鯨
その背中に幾重も絡んだ導線で、縫いとめられたボタンのようにちっぽけな糞樽船長の姿

すでに息はないその人の腕が、臼鯨に揺られるたび、ボクたちを招くように大きく振られた

「人は負けないwwwどんなにめちゃくちゃに破滅させられたって負けることはないwww」
在りし日の糞樽船長の言葉が耳の底に蘇った

海面を浮き沈みする生存者たちを、片端から踊り食いにしている臼鯨から逃れるように
ボクがしがみついた漂流物はあの棺桶・・・糞樽船長の寝床だった

ボクは棺桶の中にもぐりこむと静かに蓋を閉める

意識は急速に闇に溶けて散った

数日後、ボクを救出したのは、傭兵を満載したマウラ-アルザビ間の定期船だった
そしてボクは、生き残ったものが、ただ一人であることを知らされる

糞樽船長は死してなお戦い続けているのだろうか
恐るべき臼鯨に体をしっかりと結わえ付けられたまま
無窮の海底を戦場として、白骨と化してもなお臼鯨に挑み続けるのであろうか

ボクの名は暗樽
深淵を垣間見てしまった暗黒騎士

いまだ人生に何がしかの野心を抱いた
青臭き冒険者たちを乗せて船はアルザビへと向かう


海の向こうでは戦争が始まっていた・・・


         -END-
----------------------------------------------------

暗樽:ふうwww久々にシリアスなネタをやると疲れるなwww
暗樽:いつもなら、ここで臼姫さんが後ろに立っていてwww

 「あら、どういうことかしら^^これは^^♪♪♪♪♪♪♪♪###」
・・・なんてオチになるところだけど・・・

暗樽:・・・・・・
暗樽:ホントに臼姫さん、どこへ行っちゃったんだろう・・・
暗樽:本スレで行方不明になってから今日まで音沙汰なし・・・
暗樽:・・・(⊃д`)
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by cap_samurai | 2006-06-28 17:00 | 架空図書館

さらば!いとしき臼よ

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アトルガンとの通商が始まってしばらくは変なバグも残っていたwww
これはそんなころの話であるwww
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「おい、糞樽www俺のPCの調子が悪いせいか変なBGMが聞こえるんだがwww」
「ん?ああwww」
俺はアルザビ行きの機船の上から釣り糸垂らして半睡状態の寝ぼけ眼をこすった
「う~wwwなんだよ、PCの調子がおかしいって、
またスカイプとFF同時起動して余計な負担かけてんじゃないのかwww」
俺が適当に答えると通風はINTが低いくせに珍しく考え深そうな顔をして
「昔、どっかで聞いたことがあるBGMなんだがwww」
と長首をひねっている

・・・BGM?

俺の目は瞬時に覚めた
「通風wwwそこらの低レベルを避難させろ!」
「なんだ?」といぶかしむ通風に俺は叩きつけるように言った
「海賊だ!ホネホネ海賊の登場BGMだこりゃ!」
「うはwww」
通風は一瞬のけぞって
「アルザビ行きの便にまで出てくるのかよ、あいつらwww」
「しらねえよwww内藤と臼姫をひっぱてくるwww」

アンデッド系を相手にするときくらい、あのへっぽこコンビにまじめな仕事してもうらおうではないかwww
ラミアの屍兵より腐っていてもwww神聖魔法の使い手どもだwww

「なに?なんですって?骸骨海賊が出たの?」
俺が呼びに行くより早く、目をらんらんと輝かせたヒュム女子キャラが舷側に身を乗り出したwww
「きゃぁあああああ!黒ひげよ!ブラックベアードがいるわ!
あいつの落とす白馬鹿は私のものよwww
あいつが白馬鹿落とさなかったらwww糞樽!あんたが何とかしなさいwww」

無茶言いやがって;;
白馬鹿=シーローバーカジェルは俺のLSを駆使したって怱々手に入るもんじゃない

俺は涙目をぬぐって接近する幽霊海賊船との距離を測ろうとしたwwwその時www
敵船の甲板の上にたむろする骸骨どもの中に奇妙なものを見たwww

ブラックベアードと並んで偉そうにふんぞり返っているホネホネ戦士がいるwww
そいつのネームプレートはwww
「うはwwwなんでシルバーフックまでいるんだよwww」

マルラーセルビナ間の航路なら、
行儀よく往き帰りに出番を振り分けて登場するはずのやつらだwww

「なに?何ですって?シルバーフック?」
臼姫は口角泡を吹き出さんばかりに吼えた
「あいつのシーウルフは私のものよ!糞樽!なんとかなさい!」

レアアイテムの臼棍セットwww同時にそろえるつもりかよwww
虫がいいにもほどがあるwww

俺は涙を拭いて火力重視のイギラ装備に着替えた

そのとき
「うはwwwどいてどいてwwww」
内藤が甲板をぐるりと回って駆け込んでくる
「なんだwwってwちょwおまぁあああああああああああああああ」

内藤が肩に担いだ竿の先にwww視線を伸ばすとシーモンクがかかっていたwwww
「海坊主まで出てくるのかYpwwwwwww」

地獄絵図というのは、ああいう状態を言うのだろう
俺は昔おばあちゃんに連れられて見に行った善光寺の胎内めぐりを思い出したwww

八大八寒の地獄の刑場でのた打ち回る亡者どもと甲板の光景が重なる

攻撃色に赤く身を染めた化け蛸は、冒険者も骸骨海賊もお構いなしに、丸太のような触手で薙ぎ倒していた
出来立ての新しい骸と、亡者の成れの果ての骨屑が等しく甲板に屍を積み上げていく

今も振り回した触手の一本が、ブラックベアードの頭蓋骨を粉々に砕いたwww

臼姫が血相変えて叫んだ!
「その獲物は私のものよ!」
喧嘩を売っている相手はwww化け蛸www

ヘキサストライクで粉々に砕いたシルバーフックの残骸から、
舌なめずりしながらシーウルフカジェルを拾い上げると、
(-)(-)な目をしたシーモンクめがけて駆け出したwww

狙うは、シーモンクに押しつぶされているブラックベアードの残骸wwwその肋骨の間に突き出した「白馬鹿=シーローバーカジェル」www

「・・・・ん~・・・」化け蛸は眠そうな目をギロっと動かすと、触手を一閃www
身の回りに散らばっていた死骸やら骨屑やらまとめて一掃、甲板から海へ放り込んだwww

「私の白馬鹿wwwwwwwwwwwww」
叫びながら臼姫が身を躍らせ空中でシーローバーカジェルをキャッチしwww
そのまま波間へwww

「うはwwwひめwwwwwwwwwwwwww」
内藤がアホ面で腕を差しのべるも、もう遅かった

鮫が・・・戦いのおこぼれに預かろうとして常時海賊船の周りにたむろしている貪欲なやつらが臼姫のまわりに背ビレの円周を幾重にも描く

「糞樽^^^^^なんとかしなさい^^^^^^^^^^^^」
右手にシーローバーカジェルwww左手にシーウルフカジェルを握り締めた臼姫が叫ぶ

「臼!棍棒を捨てて逃げるんだ!」
「いやよwwwせっかくのレア装備を捨てるくらいなら死を選ぶわwwwwwwwww」
「てゆーかwwww私を助けなさいよ!^^^^^^^^^^^^^^^♪♪♪♪♪♪♪♪######」

「なんて欲の深いヤツだwwwwwwwwww」通風があきれ顔で言った

俺はため息ひとつつくと、海面で狂喜のダンスを踊り続ける鮫どもに向かって
「サンダガ!」「サンダガ!」「サンダガ!」「サンダガ!」「サンダガ!」「サンダガ!」

立て続けの電撃系魔法を浴び感電死した鮫どもはそのまま海底へと沈んでいく

電気抵抗で発熱した海面は沸騰し泡立っていた

「wwwwwwwwwwwwww」
「wwwwwwwww糞樽ww」
「何wwwwwwwwwwwww」
「wwwwwwwwww確信犯?」
「みすたる~wwwwwwww」
「wwwwwwwこいつううwwwwwwwww」
通風は糞樽のおでこをツンツンした
「てへっwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「wwwwwwwこいつううwwwwwwwww」
シーモンクは糞樽のおでこをツンツンした
b0076100_16383528.jpg
イラストby猫嫁さん

wwwwwwwwwwwwwwwwwww

「てへっ」ではないwwwwwwwwwwwww
これが、その後起こった語るもおぞましい事件の序章であろうとはwww
そのとき誰も知る由がなかったのであるwwwwwwwwwwwwwwwww


おわりだ


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


終わりだぞくぁwせd5frftgyふじこlp
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by cap_samurai | 2006-06-27 21:15 | 架空図書館

戦子のエントリー

LAUGHTERMANIA2006公式ブログ
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6月10日
ヴァナ芸人の合同イベント、ラフタマニア2006の開催要項が発表された

今回はケルベロスサーバー、ウィンダスを開催地に11月23日行なわれる予定

戦子はさっそく募集に応じることにした

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1■芸人名・団体名:(ホームページなどで紹介する場合の名前です)
戦子(sen-ko)・LS Booooooooooooooooooomerang

2■所属サーバー:
内藤鯖

3■代表者名(キャラ名):(会場鯖での名前でなく、自鯖でのお名前でかまいません)
sen-ko

4■連絡先メールアドレス:(必ず連絡のつくものをお願いします。携帯は不可)
sen-ko@uhawww.co.jp

5■出演人数:(当日出演する予定の人数です。確定していなければ大体で結構です)
3人

6■演技内容:(どういった形式で、どういった芸を行うのか)
トリオ漫才

7■演技のみどころ、特徴:(ホームページでの紹介などに使わせて頂きます)
関西と関東のしゃべくり芸のエッセンスを昇華させたニューウェーブ漫才

8■過去のLaughtermaniaへの参加経験:(あれば)
初参加です^^

9■公式ホームページアドレス:(あれば)
「戦子の絶対零度゚K!」(http://www.reid-k/)

10■今年度の参加に際しての意気込み:(熱い思いをお知らせ下さい)
戦子ちゃんはやりますわよ~~~wwwwwwwwwww

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爆癌のほか三人目のメンバーには死人を誘うことにした
彼ならこころよく応じてくれるだろう

戦子:そうだ、トリオ名をつけなくちゃ
爆癌:絶対零度でいんじゃないか?分かりやすいしwww
戦子:そうねwwwインパクトはあるね
爆癌:名は体を現すってなwww

爆癌:それよりオーディションに受かるかどうかが問題だぞ
戦子:審査?そんなものあるの?
爆癌:ちゃんと案内を読め↓

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公式告知
「LAUGHTERMANIA2006」に出演したい芸人さん・団体の募集を正式に開始します!

あなた(達)のパフォーマンスや芸を、多くのプレイヤーさんに見てもらえる最大のチャンス!多くの人に評価されるという怖さもありますが、ヴァナディールでも屈指のパフォーマー同士で技を見せ合うというのはとてもエキサイティングな体験です。ベテラン、新人、個人、団体、各種不問です。まずはエントリーを!

※応募数によって、オーディション等の選抜を実施する場合があります。
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戦子:燃えるはあああああんwww芸人魂がみなぎって来るわねwww
戦子:競ってこその華www華”芸人なんちってwww

爆癌:・・・おれ、引退させてもらってもいいかな?


次の話に続く戦子、オーディションに臨む
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by cap_samurai | 2006-06-20 22:10 | 架空図書館

さすが戦子の破壊力はダテじゃないぜ

戦子、オーディションに臨む を内藤スレに投下したら


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FF11の板(蟹)そのものがフリーズしてしまったwww


(ホントは先方の回線事情トラブルらしいwwwそれにしてもタイミングよい?こと)

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by cap_samurai | 2006-06-19 09:20 | 架空図書館

隆起と笑喚

とりあえずアトルガンで

その竜騎士は槍の穂先に子竜をとまらせて、街並みを睥睨しつつ叫んだ
「ジュノに代わる新名所『白門』にオレ様降臨www」

街にはミッションへ出かける冒険者やバザーばかりではなく、
人出を当て込んだ芸人達も多くたむろしている
最近存在を認知されてきた芸人達が大挙してアトルガンへわたってきたというのは本当らしい。

「ほう、ジュノでエモなんか流した日にゃ苦情のテルが飛び込んでくるもんだがwww
この国じゃお咎めなしかwww」

竜騎士は子竜を見上げ
「どうやら守るに値する国のようだwwwミカンたん、パパと一緒に義勇兵に志願しゅるでしゅよ(*´Д`)」
と相好を崩した。
子竜は羽をそそけ立たせてベロを出す。

竜騎士は子竜の嫌悪の表情を意にも介さず、人ごみの中に分け入っていく
バザーと並んでPCやNPCの芸人達が自慢の腕を披露しているのをひやかしながらふと足を止めた

イチジク浣腸に手足を生やしたような不恰好な人形をあやつりながら
一人のタルタルが腹話術で掛け合い漫才を披露している

「お、あの髷はドッカで見たようなwww」
笑いながら竜騎士は異国風の装いのタルタルに蹴りを入れた

「あつつ、(;´∀`)ゞ あ、こりゃ隆起師匠」

笑喚は髷を結った後ろ頭を撫でさすりながら
「さすが師匠wwwさっそくアトルガン公演ですかいwww芸人の鑑ですな」
「俺は芸人じゃねええええ、オマエの師匠でもねええええ」
「つれないことを」とボヤきながら髷ダル笑喚は人形を手直しする。

「あいかわらず受けない芸でちょぼちょぼ食っているみたいだなwww」
「こりゃ手厳しいwww」
笑喚はけろりとした顔で
「カーバンクルとコンビで売り出そうとたくらんでるんですがねwww
からくりの方のスキルがあがらないことには、セット芸もままなりませんや」
「【から/召】で同時操作かよwwwそれはそれで超越してるような気もするがwww」
と言いかけて隆起は気づく
笑喚が着用しているカラクリ士の初期装備・・・

遠目には派手だが、近づけば陽に褪せ、風に蝕まれた哀れな芸人の姿である

隆起は片眉を引きつらせながら
「おまえ、食えてるのかよ」と、いらざることを訊いた

「おかげさまで何とかごひいき筋もつきまして」
笑喚が強がりを言っているのは分かった

「んなら、いいや。俺に付き合う時間もあるだろう」隆起は両手槍を構えて笑った
「俺のメリポ稼ぎに付き合えや」

「でも、師匠」
「ん?なんだああ?俺に付き合えないほど生活に追われているのかぁ?」
「いえ、トンでもございません」
「んじゃ、決まりな」

その夕間暮れ、アルザビからワジャムへ向かって、
大きな髷と小さな髷の二つのシルエットが長く地面に影を刻んだ。

ここはアトルガン・・・新たな冒険の大地・・・

隆起と笑喚2
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by cap_samurai | 2006-06-17 22:22 | 架空図書館

隆起と笑喚2

前の話隆起と笑喚

樽なんぞ大嫌いだった
ことにあやつり系のタルタルは神経に障った

にもかかわらず、どうして俺はコイツにかかずらわっているのだろう
先を行く髷ダル笑喚の大きな後ろ頭を眺めながら、俺は俺に問いかける

ときおりヤツは振り返り
ぴすーぴすーと鼻を鳴らしながら俺の姿を確かめると安心したようにまた前を歩き出す
過去によほど酷い目にあったようだ

ま、予想はつくが・・・

キックされて置いてけぼりにされる経験が重なると
人間どうしても卑屈になる

そうならないのは内藤みたいな異常人と
獣の青坊主のような底なしのお人好しだけだ

俺も・・・

LSを解散してソロでヴァナを放浪し始めてから
人に疎(うと)んじられるJOBとしてありったけの辛酸を味わわせてもらった
俺が俺の矜持(プライド)を保てたのは
ひとえに相棒のミカンたんのおかげである(*´д`)

この髷ダル笑喚は、もともと白魔道士だったそうだ
先代の馬鹿タレが無理やり屋号を押し付けてトンズラかましたのを健気にも引き継いで
愚直に逆境を引き受けたwwwとかいう経緯(いきさつ)を
本人の口から聞いたことがあるwww
もっとも
本人の言うことだからアテにはならないが
それをさっぴいても
人気職の白魔から召喚への転職じゃあ
コイツの身の上におきた人間関係の激変は察するにあまりある

今も不安そうに俺を振り返った笑喚に
俺はわざと乱暴な口調で
「いちいちふりかえるんじゃねえええええ、
おまえ俺が迷子になるとでも思ってるのか?
心配性のオバはんか?おまえは?」と、怒鳴り散らした。

笑喚はあたふたと手足をバタつかせながら
「いえ、いえ、いえ」とあいまいな返答をする。
眉尻の下がったアホ面が誰かに似ている・・・・・・・・・・えなりかずき?

―――――――――――――――

こいつは、俺が「ゼニ稼ぎに行くぞ、サポシにして来い」と言ったのに
どういうわけか【召喚/からくり】のままで合流した

「てめえ、なんのつもりだ?」と糾問すると
「あっしゃあサポJOBでシーフを持ってないんですよ」とぬかす
いまどきそんなヤツいるのかね?

まあいい、黒芋でもぶっ叩けばそこそこのゼニにはなるだろう
そう思いながらワジャムの森をしばらく進むが
芋どころかウサギの子一匹出てきやしない

あまりの平穏さに、逆にいやな予感が脳中をよぎる

ここらあたりは、獣の青坊主が新しい縄張りにしていると聞いたことがある
新しい狩場にチョーシこいたケモリンどもが獲物を枯らしてしまった可能性もあるが
LSサーチで見る限りあの青坊主はまだPOPしていない

ならば、鳥も鳴かぬこの静けさの正体は何だ?

俺はLSを率いていたころの鋭敏な神経を蘇らせながら考えた

―――――――――――――――

「伏せろ髷坊主」
俺は笑喚のデカ頭を抑えつけて木の陰に誘導する

鼻腔を微かにくすぐる炎と獣脂の香り
茂みの向こうから漂ってくる危険のアロマ

二人して窺い見た先に、焚き火を囲んだトカゲが5、6頭

剣の先に刺し連ねた肉片を炙り、酒をあおっている。
その傍らに積まれた肉塊は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タルタル

悲鳴を上げかけた笑喚の口を抑えて、俺はリンクパールを起動させた

隆起>>糞樽:隆起だwww糞樽、聞きたいことがある
糞樽>>隆起:珍しいなwwwなんだ?www
隆起>>糞樽:いまビシージは発動しているのか?
糞樽>>隆起:うんにゃwwwアルザビはいたって平和だぜwww
隆起>>糞樽:たしかか?
糞樽>>隆起:おいおい、いままで何度俺が獣人軍を撃退してきたと思ってるんだ?
糞樽>>隆起:ビシージが発動すれば、俺のLSメンが真っ先に発見して警報を発するさ

自信満々に答える糞樽に俺は目の前の状況を説明し

隆起>>糞樽:今度ばかりはミスタルのメンバーも見逃したようだぞ
糞樽>>隆起:なんだと?旦那、今どこにいるんだ?

俺が現在の推定座標を報告すると糞樽はあわてた様子で

糞樽>>隆起:しばらく待機してくれ、旦那と似たような報告は入ってきていた。さすがにタルタルは食ってなかったが。

1分ほど後、リンクパールが明滅した。

糞樽>>隆起:すまん、旦那。あんたと同一緯度で東西に同規模の獣人小隊が点在している。
糞樽>>隆起:どうやら敵さん、今までのピクニックみたいな遠征方式を改めたらしい。

糞樽の口調から「www」は完全に抜け落ちていた。
あいつが「www」を口にしないということは、かなりの緊急事態なのだと、いまさらながらに実感する。
俺は糞樽に状況を確かめた

隆起>>糞樽:俺の見立てじゃ「鶴翼の陣」のような気がするんだが・・・
糞樽>>隆起:ああ、かなりタチの悪いやり方だ。ほとんどゲリラ戦に近い用兵方法でアルザビに軍を進めている。
糞樽>>隆起:目撃されても、隊が小規模だから誰もビシージが発動したと気づかない
糞樽>>隆起:まったく、なんてズルっこい手口を編み出してくるんだ

そして糞樽は言った
糞樽>>隆起:旦那、手は出さないで、速やかにアルザビに戻ってくれ
糞樽>>隆起:ゲリラ風味にアレンジしてあるとはいえ「鶴翼の陣」だからな
糞樽>>隆起:手を出した瞬間に、他から小隊が集まってきてボコボコにのされるぞ

俺は「竜騎士がトカゲの胃袋に収まっちゃ、しゃれにもならねえ」と返事して、
リンクパールを持っていない笑喚にいきさつを説明した

―――――――――――――――

笑喚は意外にも落ち着いた様子で
「師匠、ここはあっしに任せてアルザビに向かってください」
などと、こしゃくなことを言う

俺は「むかっ」としながらヤツの広いデコをノックして
「もしもーし、入ってますかぁ?誰かいますかぁ?」と言った。

Hellow,Anyone in here?

「バックトゥザフューチャーのいじめっ子ネタですかいwww」
笑喚が苦笑いしながらデカ頭を抱えるのを見下ろして俺は
「おまえな、冗談ごとじゃあなくなってるんだぞ」と宣言した
「もはや、しゃれではすまん事態に陥っている」

「でも、あたしはトンズラが使えませんから」と笑喚
「師匠だけでもアルザビに戻って戦力になっていただかないと」

「だからサポシにして来いって言ったのにwwwまあ、いいやwww
開戦にまにあうかどうか別にして、無事に帰還できればヨシとしようや」

俺がそう言ったときだった

チャキッと鍔鳴りの音がして俺の首筋に幅広の円月刀が押し当てられた

―――――――――――――――

俺はとっさに笑喚の襟首つかむと夜空に向かって投擲する
短い手足をバタバタさせながら髷ダルの姿は星空に溶けて消えた

俺の予想外の行動に、喉笛を掻き切り損ねたトカゲが唸りながら刀を突き出す
俺は突き出された刃を脇腹で締め付け、空いた左手の指先でトカゲの目を突いた。

首筋がぬらつくのは、皮の一枚も切られたせいであろう。まあ、たいした傷じゃない。

俺はグングニルを逆手にかざすと、トカゲどもを嘲弄するように石突で地べたを小刻みに叩いた。

唸りながら俺を取り囲むトカゲども。
これで、やつらの敵対心リストから笑喚は消えているはずだ。

俺は接近するトカゲの鼻面を石突で小突きながら、しばらく時を稼いだ。
笑喚のやつ・・・トンズラが使えなくても、十分な距離は取れたことと思う。

トカゲどもはついに連携動作を開始した。
その動きは読めている。
みえみえの核熱www

俺はやつらの動きが俺に集中する刹那、スーパージャンプを発動した。

隆起と笑喚3
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by cap_samurai | 2006-06-17 21:22 | 架空図書館

隆起と笑喚3

前の話隆起と笑喚2

着地と同時に「とんずら」を発動。
ゼニ稼ぎのつもりでサポシにしてきたのが役立った
俺はトカゲどもの殺意を置き去りにしてアルザビへと走る。

時は緩やかに流れ、液体のように粘り気のある大気の中を音速で駆け抜ける紫の騎士www
俺は今wwwそうとうにカッコイイwww
「きゃーリュウさーん」の嬌声が聞こえるようだwww

闇をえぐり疾走する俺は、ふと、森を抜ける手前で、併走する影があることに気づいた

「!?」追っ手か

赤い布キレを首から長くたなびかせたトカゲが、横目で俺に不敵な笑みを送る。
俺のジャンプに目を眩まされなかったシーフがいたらしい

俺はヤツと間合いをとるために再びジャンプを試みた

体が重力の枷を断ち切って天空に舞う
竜騎士ならではの開放感に身をゆだねながら追っ手の姿を確認しようとした俺は
そのとき、自分より高い位置から繰り出された刺突にバランスを崩した

左右に張り出した双つ穂の刃先が ドラケンアーメットの翼状に広がった錏(しころ)を削る

見るからに禍々しく、槍というより薙刀を二つあわせたようなその両手槍は

メザラク?!

俺のグングニル同様、竜騎士のみに装備が許された豪槍である。

着地までの数瞬、なおも空中で繰り出される刺突、薙撃ち。
足場が無いにもかかわらず、やつの攻撃は、
構え合わせた俺の手に痺れが走るほどの撃ち込みだった。

間違いない
とんずらで俺を追いかけてきたこのトカゲ野郎のメインJOBは

竜騎士・・・

うわさには聞いていたが、マムージャの竜騎士を目撃したのは初めてだ

足が地べたを捕らえた瞬間、俺は斜め前方へ身を翻(ひるがえ)し受身を取る。
ほぼ同時に
「ザッシュ」と金属が砂を噛む嫌な音を立てて、
俺の着地点にメザラクの双刃が突き立っていた。

「なかなか・・・やるじゃないか・・・」
闇のどこからか、トカゲのかすれ声が響く。
「サポシの竜騎士なぞ、たやすい獲物だと思っていたが・・・」

(てめーだってサポシだろーガッ!)
思わず突っ込みかけたが、俺は気配を殺しながらミカンを上空に放ってヤツの位置を探らせる。

メザラクは地べたに突き立ったまま、月光を浴びて禍々しく俺を誘っていた。

ヤツがどの位置からメザラクを取りに出るのか。
それさえわかれば、モグラ叩きよりたやすくトカゲを芋刺しにしてくれるwww

闇のどこかからか再びあのかすれ声が
「どうだ、お互い竜騎士同士、正々堂々手合わせしないかね?」
嘲けるような笑みを含んで低く流れた。

(その手には乗るかwww)

「おまえも竜騎士ならわかるだろう?」
(なにが、だwww)

「俺も部隊では邪魔者扱いにされていてなあ」
トカゲの声に自嘲の色がにじんだ

「視界の邪魔だから子竜を呼ばないでくださいとか、ガリとかさんざんな扱いを受けているのさ」

「だから、たまにはこうして役に立つところを見せておかないとな」

「同JOBのよしみで・・・お前の首、おとなしく俺にくれよ」

そのとき上空でミカンの悲鳴が響いた
激しくもつれ合う羽音
ミカンより一回り大きな飛竜が、俺のミカンたんの翼の付け根を齧っていた。

「ミカンたんΣ(゚д゚lll)!」思わず身を起こし叫んでしまった。

視界の隅で、メザラク向けて疾走するトカゲの姿を捉える。
俺はジャンプして上空の敵飛竜をぶっ叩くと同時に、
地上のトカゲめがけてグングニルの穂先を向け直した。

落下の勢いと、全体重をかけて、脳天から尻尾まで串刺しにしてやる。

マムージャは半歩動いて俺の攻撃をかわすと、にんまりと笑みを刻んだ
着地の硬直でスキだらけになった俺の胸を、トカゲの掌底が突いた
鎧越しに心臓まで響く衝撃に俺は吹っ飛ぶ

肋骨がいかれた
呼吸のたび激痛が走る

月を背に、槍を手に執り仁王立ちになったトカゲの肩に、傷ついた羽音を響かせてやつの飛竜が舞い戻った

「リンゴたぁあああん、痛かったでしゅかぁああ(*´д`;)」
トカゲが飛竜に頬擦りしている

「うげっ」ミカンが嘔吐しそうに咽喉を鳴らした。俺はスピリットリンクでミカンをケアする。
「大丈夫でしゅかミカンたぁあああん」
「おまえもUZAっ」

一方トカゲは飛竜をベロベロ舐めまわしていた
「リンゴたんをいじめた悪いおじさんはパパがやっつけてあげましゅからね(*´д`;)」

「ああいうの見て、どうよ?」ミカンが俺に言った「何か反省することは無い?」
「(*´д`;)…ウラヤマシス」
「同類かよッ!おまえら最低ッ!」ミカンたんは悲鳴を上げる

「さあ、悪い髷ヒュムにお仕置きするでしゅよ」
トカゲが不気味な口調で俺たちを睨んだ

抱いていた飛竜を頭上に掲げると、鮫のような口をあけて一息に・・・

「Σ(゚д゚lll)」
「((((;゜д゜)))」

俺とミカンが凍り付いて見守る中、骨を噛み砕く咀嚼音だけが月下に響き続ける

粘液質の音を立てて飛竜のすべてを嚥下すると、トカゲはぼそりと言った
「・・・竜剣・・・発動」

そんな竜剣・・・ありえません...orz

ヤツがいきなり繰り出してきたのはペンタスラスト
俺の攻撃を受けた飛竜リンゴのTPまで吸収した結果なのだろうが
サポ侍でもないくせに続けてスキュアを放ってきたのには仰天した

下手したら一人連携「貫通」を食らうところだった

とにかくやつのTPのたまり具合が尋常ではない
WS連発の嵐を受けて俺たちは防戦一方

「て、てめえ、ちょっと、それありえなくないか?」
「お前らと違って、マムージャには下方修正パッチが入っていないんでなwww悪く思うな」
「思うわい!」
「恨むんなら■eを恨めwww」
「やかましい!」

そのときミカンが耳元でささやいた「TP充填120%www」
「うはwwおkkkkkkkkkkk」
俺はマクロを起動する
「今ここに最強の神槍、雷撃の王グングニル降ぉおおおおおお臨ぃいいいいいん」

発動させたWSの名は「ゲイルスコグル」
初撃で相手の体内に送り込んだ破壊エネルギーを、次撃で開放させる究極技www。

黒焦げになったトカゲは、口から煙を吐くと、樹木のようにゆっくり大地へ倒れ臥す。

俺とミカンは無言でしばらく顔を見合わせていたが、やがてへなへなとその場にへたりこんだ。

ある意味、AAガルカの時よりきつかったwww

ヒーリングしている俺たちの周囲に忍び寄る気配を数多(あまた)感じながらも
もう、俺たちは身動きできなかった

笑喚は無事帰り着いただろうか

頭上に振り上げられた刃の光を眺めながら
ただ、そのことだけが最後の気がかりだった

隆起と笑喚4
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by cap_samurai | 2006-06-17 20:22 | 架空図書館

隆起と笑喚4

前の話隆起と笑喚3

闇の中に死を孕んだ閃光が流れる
突風に薙ぎ倒されるススキのように、マムージャ戦士の姿が地べたに這った。
石弓の一連射が、さらにトカゲの体を襲う。

「カゲキヨしゃん、やってしまうタルよwww」
髷ダル笑喚の耳障りな叫びが梢に響いた。
射撃装備のいちじく浣腸が、水を撒くようにマシンボウを乱射している。

戻って・・・来たのか・・・?あいつ・・・
馬鹿野郎が、何で逃げなかったんだ
安い勇気に用は無いぞ

笑喚は、膝頭が合わないほど震えながら、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を毅然と上げて言った
「あたしは芸人ですからwww」

なんだ?それがどうした?

「一度上がった舞台で相方を見捨てることはできません」

この、うんこタルがwwwカッコつけたつもりかよwww

「チョコボを借りてきましたwww早く」
「どこでだよ」
「7月に開業予定の樹林内厩舎へ掛けあって」
「都合よく超越しやがってwww」
「ほんとはこの話www7月実装後に発表する予定だったんです(;´Д`)」
「そういう楽屋落ちは好かんな」

俺はヨロヨロとチョコボの背中によじ登ると、笑喚を見おろす
「おまえは?」
「お気遣い無くwww」と笑って髷ダルがチョコボの尻を杖で叩く

いきなり加速したチョコボに振り落とされそうになりながら、手綱を握り締め振り返る。

獲物を囲むように間合いを詰めてくるマムージャどもを前に、
小さな影が梢から差し込む月明かりのスポットライトを浴びて大きく両手を広げた

「さああああ、みなしゃんwwwヴァナディール1のお笑い芸人www笑喚しゃんの時間タルよwww」
「みんないっぱい笑っていってくだしゃいねwww」
マムージャを相手に公演用のタルタル訛りで、笑喚の声が樹林に響き渡る

その声を掻き消すように高まるトカゲどもの唸り声

血しぶきのように機械油を噴出しながら笑喚の身をかばい盾となるカゲキヨ

すべてが夜に溶け去るまで、俺は歯を食いしばって樹林の奥を見つめ続けた。

最終話隆起と笑喚5
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by cap_samurai | 2006-06-17 19:22 | 架空図書館



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